特別支援教育に関するFAQ(※カテゴリを選択してください)
生活単元学習を実施するに当たって考慮することはありますか?
生活単元学習を実施するに当たっては,次のような点を考慮することが重要です。
○単元は,実際の生活から発展し,児童生徒の知的障害の状態や生活年齢等及び興味や関心を踏まえたものであり,個人差の大きい集団にも適合するものであること。
○単元は,必要な知識や技能の習得とともに,思考力,判断力,表現力等や学びに向かう力,人間性等の育成を図るものであり,生活上の望ましい態度や習慣が形成され,身に付けた指導内容が現在や将来の生活に生かされるようにすること。
○単元は,児童生徒が指導目標への意識や期待をもち,見通しをもって,単元の活動に意欲的に取り組むものであり,目標意識や課題意識,課題の解決への意欲等を育む活動をも含んだものであること。
○単元は,一人一人の児童生徒が力を発揮し,主体的に取り組むとともに,学習活動の中で様々な役割を担い,集団全体で単元の活動に協働して取り組めるものであること。
○単元は,各単元における児童生徒の指導目標を達成するための課題の解決に必要かつ十分な活動で組織され,その一連の単元の活動は,児童生徒の自然な生活としてのまとまりのあるものであること。
○単元は,各教科等に係る見方・考え方を生かしたり,働かせたりすることのできる内容を含む活動で組織され,児童生徒がいろいろな単元を通して,多種多様な意義のある経験ができるよう計画されていること。
「作業学習」とは,どのような指導ですか。
作業活動を学習活動の中心にしながら,児童生徒の働く意欲を培い,将来の職業生活や社会自立に必要な事柄を総合的に学習するものです。
児童生徒の働く意欲を培いながら,将来の職業生活や社会自立に向けて基盤となる資質・能力を育むことができるようにしていくことが重要とされています。
作業学習を実施するに当たって考慮することはありますか?
作業学習を実施するに当たっては,次のような点を考慮することが重要です。
○児童生徒にとって教育的価値の高い作業活動等を含み,それらの活動に取り組む意義や価値に触れ,喜びや完成の成就感が味わえること。
○地域性に立脚した特色をもつとともに,社会の変化やニーズ等にも対応した永続性や教育的価値のある作業種を選定すること。
○個々の児童生徒の実態に応じた教育的ニーズを分析した上で,段階的な指導ができるものであること。
○知的障害の状態等が多様な児童生徒が,相互の役割等を意識しながら協働して取り組める作業活動を含んでいること。
○作業内容や作業場所が安全で衛生的,健康的であり,作業量や作業の形態,実習時間及び期間などに適切な配慮がなされていること。
○作業製品等の利用価値が高く,生産から消費への流れと社会的貢献などが理解されやすいものであること。
特別支援学級担任は,交流学級担任とどのような連携をとればよいでしょうか。 *交流学級とは,特別支援学級の児童生徒が交流及び共同学習として学ぶ通常の学級のことを言います。
交流学級,特別支援学級のどちらも児童生徒が学ぶ場所です。特別支援学級の担任は,交流学級の担任と連携して学びの場の環境を整えることが大切です。
新学期の準備にあたり,特別支援学級の担任は,交流学級の担任と連携して,学校が準備する物や,学校から児童生徒への配付物を受け渡す場所に至るまで,どこで,どのような方法で行うかについて,打ち合わせをすることが大切です。
特別支援学級担任は,入学式で新入生や保護者に対してどのような配慮をすれば良いでしょうか。
保護者は,児童生徒の新生活について心配と不安な気持ちが大きくなっていることが予想されます。そのような状況で,担任からの声かけや関わり方,児童生徒自身の様子を見て,今後の学校生活への不安感も軽減されていくようです。入学式では,十分配慮した対応と保護者への心遣いを忘れないようにしましょう。
特別支援学級においての学習の時間もあることから、保護者と一緒に教室の確認をすることも大切です。特別支援学級の担任と交流学級の担任,それぞれの先生と一緒に学習する教室の確認をするようにしましょう。
特に必要な児童生徒の場合には,下見と練習を行う場合もあります。保護者の希望により,前日や当日の早い時間に行うこともあります。学校側の理解と協力が必要となります。
児童生徒が入学してくるまでに,学校全体で支援できる体制を整えておきましょう。
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