◎ 特別支援教育に携わる 

 特別支援教育については、学びの環境が充実し、特別支援学校、特別支援学級、通級による指導など、児童生徒や保護者の教育的ニーズに応じて学びの場の選択ができるようになりました。その結果、小・中学校の特別支援学級や通級による指導教室で学ぶ子ども達の人数は増加の傾向にあり、特別支援教育に関わる教師の数も増加しています。

 特別な配慮が必要な児童生徒への指導・支援を行うにあたっては、障がいの理解や教育的ニーズに適切に対応できる指導力など、特別支援教育に係る専門性を身につけることが必要になります。

 特別支援学級の担任になった、障がいのある児童生徒を担当することになったなど、特別支援教育に携わるようになった時、どのように準備したらよいでしょうか。

 このような状況になった時に、特別支援学級の担任が何をすべきかわかるように、担任者のニーズを踏まえ、具体的で実践に活かすことができる「ハンドブック」を作成しました。

 

 ◎ 特別支援学級ハンドブック改訂版 

 特別支援教育は、個々の教育的ニーズを把握し、その持てる力を高め、生活や学習上の困難を改善又は克服するため、適切な指導及び必要な支援を行うものです。特別な支援を必要とする児童生徒への指導は、定型発達の児童生徒への指導と比べて、アセスメント(実態把握)や必要な配慮などの専門的な知識・技能がより必要となります。

 「特別支援学級ハンドブック改訂版」には、障がいについての考え方や障がいの理解と配慮、特別支援教育に係る教育課程「特別の教育課程」、特別支援教育で行われる自立活動の指導・知的障がい児への生活単元学習(各教科等を合わせた指導)の取り組み方など様々な情報が掲載されています。

 このハンドブックが、担任者の知識及び学級運営、指導・支援の向上、並びに各校における特別支援教育の発展とともに、特別な支援を必要とする児童生徒の幸せのために活用されることを切に願います。

 ◎ 「特別支援学級ハンドブック改訂版」の内容 

特別支援教育とはにっこり

  1. 特別支援教育とは

理解推進と連携のための方法ニヒヒ

  1. 校内支援体制について(校内支援体制の構築、管理職や特別支援教育コーディネーターの役割)
  2. 保護者・地域への理解啓発(正しい理解と啓発)

特別支援学級について笑う

  1. 特別支援学級とは(対象となる児童生徒)
  2. 新年度の準備(4月当初にしておきたいこと)
  3. 障がい特性に応じた支援と配慮の基本(特性に応じた支援の例)
  4. 児童生徒の理解の工夫(実態把握、行動観察)

さらなる支援の充実の方法ほくそ笑む・ニヤリ

  1. 儀式的行事での支援(入学式・卒業式)
  2. 教科用図書の選定(教科用図書)
  3. 福祉の制度及びサービスについて(障がい者手帳)
  4. 進路についての支援と配慮(進路の例)

学習指導について喜ぶ・デレ

  1. 教育課程の編成(特別の教育課程、自立活動他、授業時数の配当、時間割の作成)
  2. 特別支援学級における学習指導(指導における支援と配慮、指導形態、年間指導計画の作成、各教科等における配慮事項)
  3. 個別の指導計画と指導・支援のポイント(個別の指導計画、学習指導案様式例、各障がい学級の指導・支援のポイント)
  4. 交流及び共同学習(交流及び共同学習のポイント)
  5. 評価について(通知表の作成、指導要録の記載)

Ⅶ知っておきたい「関連する法令等」.pdf本

  1. 関連する法令・通知等(教育基本法、学校教育法他)
  2. 専門性チェックシート

充実した支援のための方法興奮・ヤッター!

  1. 保護者との連携(保護者との面談において、連携の場、連携の方法)
  2. 個別の教育支援計画(連携と支援の継続のためのツール、合理的配慮の提供、関係機関との連携)
  3. 引継ぎ(引継ぎの資料等)

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