(特あどタイム)チョコっと、あどばいす

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現在、日本文化科学社のHPには「WISC-Ⅴ知能検査 テクニカルレポートノート・レポート」が3つ掲載されています。それが参考になるかもしれません。

【日本文化科学社】
 https://www.nichibun.co.jp › テクニカルレポート › WISC-Ⅴ知能検査 テクニカルレポート

 WISC-Ⅴについてですが、書籍本は、まだ英語版しかありません。日本語版は今後翻訳されたものが出る予定です。

『WISC-V:臨床における利用と解釈』
  WISC-V Assessment and Interpretation : Scientist-Practitioner Perspectives
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歩行が自立し始めている状態と解釈しました。歩行時にふらつきや不安定さが見られる場合は、股関節や膝関節などの支える力(支持性)を強化すると良いかと思います。

  • 膝歩き(前後左右)や膝立ち位からの片膝立ちの運動など。また、安定した歩行の獲得には、体幹の筋力が必要不可欠なため、体幹を意識した運動課題を取り入れても良いかと思います
  • 四つ這いや高這いでの課題。ただ、肢体不自由児ということなので、関節や筋肉の硬さ、緊張状態に留意しながら無理のない範囲で実施するのが良いと思います。

*ただ、対象児の運動能力や医学的リスクが把握できてないため、具体的な運動課題を明言することができません。

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効果あります。むしろ、身体的に成長期にある子供の場合、骨の成長に筋肉の柔軟性が追いつかず体が硬くなったり、身体の成長に筋力の発達が追いつかず、体を支える機能が低下し、姿勢が悪くなる(崩れる)ことが考えられます。そのため、体の大きさに応じた柔軟性と筋力が必要となります。
 短い時間から、良い姿勢をとることを意識してもらうことで、姿勢の改善や良い姿勢を保持するために必要な筋力が育ってくると思います。

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短時間からでよいので、良姿勢をとる。朝の挨拶、歌の時間、食事、読み聞かせ等、時間を決めて取り組むと良いと思います。
 また、全身を使うような大きな動きの遊びを行うと体の大きさに必要な体幹筋力が育つと考えます。

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動物になりきって動く遊びの時に意識することや声かけのポイントがあれば教えてください。

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ブランコ、滑り台、ジャングルジム、鉄棒など園や公園に設置されているような物を想定して回答します。

1. ブランコ → 体の揺れを感じる前庭感覚を刺激することが出来ます
2. 滑り台 → 自分の体の傾きの感覚や傾きに対する対応方法(体幹の調整)が身につきます
3. ジャングルジム → 体幹の筋力アップ、ボディイメージの形成につながります
4. 鉄棒 → 把持する力、体幹筋力、回ることで前庭感覚も刺激されます
5. 砂場 → 砂を触る感覚(触覚)、砂を持ち上げる時の重さの感覚(固有受容覚)が育ちます

 遊具を使用して子供たちは自由に遊ぶと思います。遊具で運動課題を設定するというより、子供達が自分の体を意識できるような声かけを意識してもらえると良いかと思います。例えば「ジャングルジムの何段目まで登れるかな?」「ブランコ1人で揺らすことできるかな?」「どの(高さの)鉄棒なら出来そう?」など、対象となる物体と子供の体について声かけを行うことで、子供は自分の体の大きさや運動能力から遊具に対する関わり方を考え判断出来ます。そういった意識(思考)や運動経験が身体の発達や運動能力の発達に影響すると思います。

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運動の発達段階は年齢によって変化します。そのため、年齢に応じた正常な運動発達を知識として持つことが必要かと思います。
 インターネットで「子供運動発達」と検索すると正常な運動発達が年齢別に出てきます。先生が担当されている年齢の運動発達を確認後、園の子供達の様子を観察すると分かりやすいかと思います。観察の中で、子供たちは何が出来て、何が苦手なのかを読み取っていただけると日々の園生活に必要な支援や声かけにつながると思います。

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次に向かう教室及び学習内容を文字鉛筆や写真(絵)などで提示して、児童自身がその場所に行く気持ちを促していただければと思いますにっこり
 別の教室に行くことを嫌がる場合は、苦手な学習内容や物、人、感覚等がある可能性も考えられますので、そちらの原因を改善していただきたいと考えます。対応には時間がかかるかもしれませんが、児童が自ら移動できるようになっていただければと思います。
 手首を引っ張るなどの対応は、行わない方がよいかと思います。「痛い」気持ちが増幅してしまうことで、担当者や学校自体が、嫌になってしまうことがあります。
 可能であれば、手をつなぐようにしたほうが望ましいです。手のつなぎ方も、児童がつなぎたくなるような優しいつなぎ方をすることも大切です。(なお、肢体不自由のある児童に対して教員が姿勢を補助するために手をつなぐことが難しい場合は、児童自身が姿勢を安定し、転ばずに移動ができるように、体幹や上腕を支えるようにしたほうがよいかもしれません。)
 より具体的な支援を考えていくために、特別支援教育巡回相談員の来校相談をお薦めします。

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 肢体不自由児は、姿勢が不安定なことから、膝を曲げてバランスをとろうとすることがあります。ご質問の姿勢は、膝が曲がり気味とのことですが、上体の姿勢や、股関節・足首も曲がっているのではないでしょうか。
 現時点で膝がしっかり伸ばせる状況の場合、膝を含む脚を十分に伸ばす時間も確保しつつ、学習課題を一人で歩くことのみに課題を限定せず、手すりを持って歩いたり、(砂嚢をのせるなどして倒れない状態にした)台車を押して歩いたりする等、膝を伸ばした状態で歩く練習も取り入れてはいかがでしょうか。
 また、全身を伸ばして物を入れる課題(例:壁にカゴを設置して、玩具等を入れる(落とす)課題や、高さ自体も加減しながら、安全に楽しく身体を動かす課題に取り組んでみてください。
 より具体的な支援を考えていくために、特別支援教育巡回相談員の来校相談をお薦めします