特別支援教育に関するFAQ(※カテゴリを選択してください)
弱視特別支援学級に在籍する児童生徒が使用する教材は,すべて拡大することで「配慮ができている」といえるのでしょうか。
児童生徒の見えにくさはさまざまであり,拡大が逆効果となる場合もあります。
どのような見えにくさがあり,拡大,縮小,解像度,コントラスト,配置の工夫,聴覚活用など,どのような変更が良いのか,児童生徒一人ひとりの状態を考慮して教材を作成しましょう。
弱視特別支援学級では,授業中,教室内をできるだけ明るくした方がよいのでしょうか。
窓からの自然光,天井灯,デスクライトなどを利用することで,まぶしさが生じることがあります。机上の照度の確保にデスクライトが効果的な場合もありますが,光源の位置,照明カバーや反射面等に留意し,窓の遮光カーテンを閉めるなど,不快なまぶしさを軽減する教室環境を整えましょう。
弱視特別支援学級に在籍する色彩への反応が弱い児童生徒の場合,教材には色の使用を避けた方がよいのでしょうか。
色彩への反応が弱い児童生徒の場合,使用する教材において色の使用を避けるのではなく,配色の工夫や明度差の考慮など,認知しやすい色彩を用いましょう。そうすることで見やすさを高めることがあります。また,色の三要素(色相,明度,彩度)を踏まえた組合せの配慮など,色に関する知識も教育上,大切です。
弱視特別支援学級において,地図を教材として用いる場合の注意点を教えてください。
弱視特別支援学級において,地図を教材として用いる場合は,単に全体を拡大するのではなく,海岸線や等高線の単純化,記載情報を必要最小限にする,文字を大きく・線を太くするなど配慮した描き替えが必要です。
「学習の空白」とは何ですか。
「学習の空白」とは,病気による長期間ないしは短期間であっても繰り返しの入院,あるいは外来通院のため,学習すべき各教科等の内容を系統的あるいは部分的に学習できていない状態のことを言います。
一般的に,病弱・身体虚弱特別支援学級に在籍する児童生徒に対して,「学習の空白」に配慮した指導が必要であると言われています。
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