〔バランスをうまくとりながら何も持たずに100歩程度歩行が可能な肢体不自由児〕歩くとき、膝が曲がり気味で、重心がやや下ですが、どのようなアプローチをしてゆけばよいでしょうか。

 肢体不自由児は、姿勢が不安定なことから、膝を曲げてバランスをとろうとすることがあります。ご質問の姿勢は、膝が曲がり気味とのことですが、上体の姿勢や、股関節・足首も曲がっているのではないでしょうか?
 現時点で膝がしっかり伸ばせる状況の場合、膝を含む脚を十分に伸ばす時間も確保しつつ、学習課題を一人で歩くことのみに課題を限定せず、手すりを持って歩いたり、(砂嚢をのせるなどして倒れない状態にした)台車を押して歩いたりする等、膝を伸ばした状態で歩く練習も取り入れてはいかがでしょうか。
 また、全身を伸ばして物を入れる課題(例:壁にカゴを設置して、玩具等を入れる(落とす)課題や、高さ自体も加減しながら、安全に楽しく身体を動かす課題に取り組んでみてください。
 より具体的な支援を考えていくために、特別支援教育巡回相談員の来校相談をお薦めしますお辞儀