Q
自閉症の児童生徒がパニックになったときは、どのように対応すればよいでしょうか。
A
不要な刺激を与えないように静かに声かけし、必要に応じて静かで落ち着く場所に移動するようにします。パニック時に教員が大声を出すと、ますます不安感や不快感が募り、余計にエスカレートし、パニックが大きくなります。パニック中に注意しても伝わりません。静かに、声かけも少なく対応しましょう。
パニックになったときに、好きな場所や好きな活動ができると、「パニックを起こせば、要求が叶えられる」「嫌なことから逃避できる」ことを学習してしまいます。困った行動をやめさせるのではなく、その行動と置き換わる適切な行動を教えましょう。
また、家庭や社会で生活していく上で、指示に従うルールを教えることも大切です。
記録をもとに、パニックを起こした理由を探り、「パニックを起こさなくてもよい環境づくり」を工夫することが重要です。